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ワーファリンとアルブミン
2007 / 08 / 12 ( Sun )
最近、図書館通いが習慣になっている。
本を借りて返却しに行ってまた借りての繰り返し。
当分エンドレスになりそう(笑)
絵本や小説と一緒に病気関連の本も借りて読んでいる。
今日はまたひとつ賢くなった(自画自賛)

というわけで、抗凝固剤の「ワーファリン」と血液中の「アルブミン」についての覚書です。

ワーファリンについては以前も記事にしているけれどclick!
血液を固める働きをする上で重要なビタミンKを阻害することにより、血液を固まりにくくする作用のある抗凝固剤・ワーファリン(ワルファリン)。
体内に人工物(人工血管や人工弁)を入れていると、その箇所に血栓ができやすいためにそれを防止する目的で服用する。
ほかにも動脈硬化や脳梗塞の患者さんも服用するらしい。
現在けんちゃんの体内には人工物は入っていないけれど、一度閉鎖してしまった右上大静脈が再び閉鎖するのを防ぐために血液をサラサラにしておく必要があるからワーファリンを服用している。

ワーファリンは血液中のタンパク質と結合しやすい性質があり、なんと服用したワーファリンのうち97%がタンパク質と結びついてその効果を失っている。
つまり、服用したワーファリンのうち効果が発揮されているのはたったの3%だけ。
でもそれは当然織り込み済みなわけで、最初から3%だけでちゃんと効くように用量が決められている。

血液中のタンパク質は100種類ほどあると言われていて、そのうちの60~70%が「アルブミン」というタンパク質。
アルブミンと結合しやすい薬を「アルブミン結合性薬物」と呼ぶ。
アルブミンと結合した薬(結合型)は、血管の壁を通り抜けることができずにその効果を発揮できず、アルブミンと結合しなかった薬(遊離型)のみが治療が必要な臓器・組織でその効果を発揮する。

血液中のアルブミンの量はほぼ一定に保たれているから、ワーファリン服用期間中に別のアルブミン結合性薬物を服用した場合、血液中でアルブミンの取り合いになってしまう。
当然アルブミンと結合せずにあぶれてしまうワーファリンが普段より多くなってしまい、その結果ワーファリンの作用が強く出る(=出血しやすくなる)恐れがある。
アルブミン結合性薬物は、抗生剤・抗うつ剤・抗てんかん剤・解熱鎮痛剤・痛風治療薬・高脂血症薬・糖尿病薬・甲状腺ホルモン剤など多岐にわたるため、ワーファリン服用中にほかの病気でよその病院にかかるときには必ずワーファリンを服用していることを医師に言いましょう!

アルブミンは肝臓で生成されるため、血液検査で血中のアルブミンが基準値より減少しているときには、肝臓病が疑われる。
ほかに、蛋白漏出性胃腸症・胸水・腹水の場合にもアルブミンが減少する。
逆に脱水症状に陥るとアルブミンが増加する。

血中のタンパク質のうち、アルブミンと並んで重要なものにグロブリン群というものがあり、それぞれの量を比較したものが「アルブミン/グロブリン比(A/G比)」。
血中のタンパク質やアルブミンの値が正常でもA/G比が基準値の範囲外で肝臓病が発見されることもある。

もし、何らかの原因で血中のアルブミンが減少すると、結合せずに効果を発揮する遊離型のワーファリンが増えてしまい、ワーファリンが効き過ぎる原因となる。


・・・とここまで勉強して「6月にワーファリンが効きすぎて救急外来で検査したとき(click!)アルブミンの値も調べてくれたのかしら?」と思って、そのときにもらった血液検査結果を引っ張り出してきて見てみたら、ちゃ~んと検査してありました。
アルブミンが3.9(基準値は3.5~5.5)、A/G比が1.5(基準値は1.0~2.0)。正常だった。

ちなみに、現在ワーファリンと一緒に服用しているアスピリンもアルブミン結合性薬物のようです。
主治医には「ほかの患者さんに比べてワーファリンが効きやすい体質」って言われているけど、その「ほかの患者さん」たちもアスピリンと併用しているんだろうか?
単にアスピリンと併用しているから効きが良すぎるだけなんじゃ?という気も少し。
ま、そんなことぐらい主治医のほうがよくわかっているに決まっているけれど。

前にも書いたけど、けんちゃんの病気に関して一体あとどれだけ勉強してどれだけの知識を蓄えれば私は満足するんだろう・・・^^;

血液検査の結果って、アルファベットばかりでさっぱりわかりません。
(アルファベットじゃなくてきちんと日本語で書いてあってもわからない項目のほうが多いかも)
今回は図書館で借りた検査値の解説をしてある本を読んで学んだけど、こういうのを1冊買って手元に置いておいたほうがいいかも。

参考文献:
『くすりの副作用がわかる本』(吉成昌郎・堀美智子/KKロングセラーズ)
『検査・検査値まるわかり事典』(森三樹雄/西東社)


【追記】
ワーファリンとアスピリンの併用に関する疑問が解決しました。
こちらの記事をご覧ください→click!

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