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側副血管・側副血行路に関すること
2008 / 02 / 14 ( Thu )
私が常に念仏のように唱えて(?)気にしている側副血管。
私は、こっちのほうが意味がわかりやすいじゃんと思うから「側副血管」という言葉を使うけれど、一般的には「側副血行路(そくふくけっこうろ)」といわれることのほうが多い。
あとは、「新生血管」とか「コラテ(collateral)」とか。

血管の新生は、さまざまな疾患・傷の治癒などのあらゆる状況で起こる生理現象。
何らかの理由で血管の流れが悪くなり血流が断たれた場合には、それを補うようにしてほかの血管から新しい血管が伸びてくる。

血管新生のメカニズムは、既存の血管から新しい血管が生えてくる(まさに「発芽する」という表現が適しているかもしれない)ことによって始まる。
血管の新生を促す刺激は「炎症」と「低酸素」。
血管新生の過程についてわかりやすく図解してあるサイトはこちら↓
http://www.kansetsu.com/kekkannsinnsei.html

心臓血管系の疾患の中には、この新しい血管が成長して太くなり、詰まった血管のかわりになってくれることを期待して血管新生を促進させる療法をとる病気もある。
その一方で、けんちゃんが目指すフォンタン手術では、この新しい血管新生は邪魔者扱いされている。
発達した即副血行路は良好なフォンタン循環を妨げる要因となってしまうから。

何度か説明してきたことだけれど、けんちゃんの側副血行がなぜ多いかというと、BTシャント手術のあと右上大静脈に入れていた中心静脈カテーテルによる炎症で右上大静脈が閉鎖してしまったため。
まさに「炎症と低酸素」という二大刺激をバンバン受けて新しい血管が出来てしまったのだ。
「幸いなことに」とグレン手術の説明のときに執刀医のA医師は言った。
「幸いなことに、新しい血管のほとんどは左上大静脈(けんちゃんは左右両側に上大静脈がある病気)につながっていて、左上大静脈の成長を促すかたちになりました」と。
この「幸いなことに」という言葉の重さを、グレンから1年以上たってかみしめる。
もし新しい血管のほとんどが、左上大静脈ではなく直接下大静脈や肺に伸びていたら・・・?
コイルでも詰められない、どうすることもできないからフォンタンできない・・・って言われた可能性もあったんじゃないかと思う。

新しい血管はもろくて出血しやすい。
「側副血行路が多いと術中出血量が多くなる」と言われているのはこのため。
肺への側副血行路が多いと喀血することもあるらしい。
側副血行路が多いと体血管床が豊富なために人工心肺使用中の灌流圧が低くなりすぎることがあるので注意が必要。

側副血行路が多い場合には、フォンタン手術前に「コイル塞栓術」をすることになる。
コイル詰めから期間をあけてしまうとまた新生血管ができてしまうため、4週間以内にフォンタン手術を行うのが望ましいとされている。
ただしコイル詰めはコイルに見合った太さの血管であった場合。
コイルで詰められないぐらい細い血管がたくさんあり、それがフォンタン循環を妨げるとみなされる場合には、手術中に1本1本糸で結さつしたりもするらしい。

けんちゃんの両側の上大静脈を結んでいる血管に関しては、フォンタン循環の妨げにはならないということで、そのまま存続させていく。
(心内修復手術が可能な疾患で左上大静脈がある場合、それが左房に還流していたりするとチアノーゼが残るため、左上大静脈を右上大静脈につなげるバイパス手術をしなければならないのだけど、現在のグレン循環でけんちゃんの左上大静脈はすでに心臓から切り離されて肺動脈に直接吻合しているため)
一度閉鎖した右上大静脈はグレン手術の際になんとか開通させた。
術後A医師は「右の血管、これぐらいの太さしかありませんでした」といって、点滴のチューブを指差した。
そのチューブは2~3ミリだったと思う(よく開通させたな~)。
「左の血管はこれぐらい」といって指差したチューブはその倍以上の太さがあった。
普通の上大静脈が1本だけの子は、体重が5キロぐらいでも10ミリ程度の太さがあるんだろうか?
あのときについでに聞いておけばよかったな。

その細い右上大静脈の再閉鎖を予防するために、側副血行路の生成を予防するために、グレン手術後もずっと血流が滞らないようにワーファリンを飲み続けてきた。
右上大静脈に関して、フォンタン手術の説明の際に聞きたいことがあれこれある。
一応、カテーテル検査のときに、右上大静脈も流れていることは確認したけれど。
今の太さはどれぐらい?
体重8キロの子の上大静脈の太さは普通どれぐらい?
フォンタン手術後も成長していく?
グレンの説明のときに「一部、下半身に直接つながっている」といわれた側副血管のこととあわせて、質問し忘れてはならないぞ!

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by: * 2018/08/01 21:15 * [ 編集 ] | page top
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