FC2ブログ
スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top
ワーファリン・アスピリン・ドルナー
2008 / 06 / 16 ( Mon )
ここ数日私が何をしていたかというと、お薬のこと&血栓&脳梗塞のことをネットで調べたり本を読んだりしていました。
だからといって、もちろんそればかりしていたわけではなく、今日は多脾症仲間のみーたんのママとランチ♪
お天気も良くてとても楽しいひとときだった。

さて本題。
前回の循環器の外来でY医師が言っていた脳梗塞のこと。
フォンタン(TCPC)手術後に血液が凝固傾向になっていくと、人工血管が詰まるだけでなく脳梗塞を起こす恐れがあるから怖い、と言っていたあれ。
私はいささかショックだったのです。
人工血管を使用している=人工物は血栓が付着しやすい=血栓で人工血管が閉鎖すると大変=だから血液をサラサラにする必要がある、というのはもちろん知っていたことなのに、さらに「もし血栓が出来た場合には、その血栓が脳に飛ぶ恐れがある」まではあまり考えたことがなかった。
「血栓=脳梗塞の恐れ」というのは、人工心肺装置を使用する心臓の手術の際には必ずリスクのひとつとして術前に説明を受けるのだけど、それは手術のときの話。
術中・術後に何ともなければもうそれでおしまい、と思っていた。
(4月に病院で開催された「心臓手術展示会」の際に人工心肺装置の部品も見せてもらったのだけど、そのときに「これが最後の砦です」と説明を受けながらジャバラ状の物体が入った部品を手にとって見た。
人工心肺装置にはいくつかフィルターが付いていて、泡や血栓が通り抜けないようにしている。その最後のフィルターがこれだと。
それを見たときに、やっぱり心臓の手術って怖いなーと改めて思った)
あとは、感染性心内膜炎にさえ気をつけていれば脳は大丈夫だと勝手に思っていた。
でも、主治医のY医師の口ぶりからすると、ワーファリンをやめたくない一番の理由は「脳梗塞を予防したいから」だと言っている印象を受けた。

けんちゃんが現在飲んでいる薬のうち血液をサラサラにする作用があるのはアスピリンとワーファリンとドルナー。

ドルナーは「血管拡張剤」という触れ込み(?)で処方されているのだけど、たしかに血管拡張作用は絶大なようだけど、この薬をネットで調べてみると「血管拡張剤」というよりはむしろ「抗血小板剤」としての記述が目立つ。

3種類も血液をサラサラにする薬を飲んでいたらそりゃ、軽くぶつけただけでアザができちゃうわよねぇ。
何でこんなにたくさん飲む必要があるわけ?
けんちゃんのもともとの血液はそんなにもドロドロってこと?
ワーファリンがやめられないならせめてアスピリンをやめることはできないの?
(ちなみにドルナーは次のカテーテル検査の結果がよければやめることになっている)
なーんか、いろんな疑問がわいてきて、とりあえず自分で調べてから、まだよくわからなかったら主治医に聞いてみようと思ったのがキッカケで、あれこれお勉強してみました。

この3種類の薬は、簡単に言うと「血液をサラサラにする薬」なんだけれども、それぞれ働きがちがう。

ドルナーは、「プロスタグランディンI2(PGI2)誘導体」。
プロスタグランディン」とは一種のホルモン物質で、体内で様々な役割を担っている。
胃壁の保護・血管拡張・発熱や炎症を引き起こす・子宮収縮・・・
けんちゃんが生後すぐから動脈管が閉じないように(閉じると死んでしまうため)点滴持続投与されていたのもプロスタグランディン。
あのときはPGE1だった。
プロスタグランディン(PG)は何種類かあって、ドルナーはPGI2。
誘導体」とはその物質の構造や性質を大幅に変えない程度に加工されているという意味。
(たとえば、美容液によく含まれている「ビタミンC誘導体」は、ビタミンCを肌に浸透しやい形にしたもの)
つまり、ドルナー = プロスタグランディンI2 ということになる。
数あるプロスタグランディンの中でもPGI2は、主に血管をひろげ血液を固まりにくくし、血液の循環を良くする効果があるとされている。

ワーファリンはビタミンKを阻害することにより血液が凝固するのを抑制している。(詳しくは→こちら!

アスピリンは血小板の作用に関係しているトロンボキサンを抑制することで血小板の凝集を抑制している。

ちょっとここで、「出血・止血」のメカニズムについての説明
皮膚をケガして出血すると、そのこに血小板が集まってきて固まり、血が止まってかさぶたになる。そしてかさぶたがすっかり消える頃にはキズが治っている、という経験は誰にでもあること。
実はこれは体内や血管内にもある現象で、たとえば血管の内壁にキズがつくとそこに血小板が集まって固まり血栓を作る。すると今度は血栓が必要以上に大きくならないように、血栓を溶かす物質が出てきて血栓を溶かしにかかる。
このバランスをうまくとりながら、人の体では常にこういう現象が起きている(らしい)。

じゃあ、この血小板を抑えるアスピリンさえ飲んでいれば血栓を予防できるじゃん!と思うでしょう?
少なくとも私はそう思っていた。
でも実はそうではないのだ。

血栓を生成する物質は血小板だけではない。
つまり、血小板をいくら抑えていても出来てしまう血栓があるということ。
これを説明するとまた長くなってしまうのでこちらをどうぞ↓
http://www.jade.dti.ne.jp/~ma-hata/a_10_kessenn.htm

動脈系の血栓にはアスピリン・パナルジンなどの抗血小板剤
静脈系の血栓にはワーファリン・ヘパリンなどの抗凝固剤。

静脈にできる血栓は、長時間同じ姿勢をとり続けることによる血流のうっ滞が大きな原因のひとつとされている。
帝王切開手術を受けるときなどに弾性ストッキングをはくのはこれを予防するためだし、俗に言う「エコノミークラス症候群」も静脈にできた血栓によるもの。
「同じ姿勢をとりつづける」ということと関係なく、そもそも静脈流が常にうっ滞している状態のフォンタン循環^^;
さらに、不整脈等に起因して心臓内に血流のよどみができることによって作られた血栓が脳に飛んで発症する「心原性脳梗塞」に関しても、アスピリンではなくワーファリンのほうが予防効果が高いとされている。

こういうことを考え合わせるとたしかに、Y医師が「フォンタン後の血栓予防(脳梗塞予防)という意味では、アスピリンとワーファリンを併用するのが一番いいと思っている」と言っていたその意味を、ようやく理解するに至った。

ちなみに、血栓が血管からはがれたからといって必ずしもそれが脳に飛ぶわけではない。
血管はずーっとつながっているのだから、どの臓器にも可能性はあるのだけど、脳に飛んで脳梗塞を引き起こす可能性が最も高いらしい。

わからないのは、じゃあどうしてフォンタン後にワーファリンを服用しなくても大丈夫と外科のA医師は言うのか。
どうしてワーファリンを処方しない方針の病院もあるのか、ということ。
これもY医師がチラっと言っていた「フォンタンと脳梗塞の関係についてはまだきちんと解明されていない」から、ワーファリンを飲んでいてもいなくても脳梗塞のリスクはかわらないという判断だということ?

以上のことについてあれこれ調べているついでにわかったドルナーとアスピリンのおもしろい(?)関係についてはまた次回。
ちょっと長くなりすぎた&疲れたので^^;



スポンサーサイト
17 : 52 : 16 | 病気の説明 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
<<アスピリンジレンマ | ホーム | あれから2年>>
コメント
--No title--

相変わらずの勉強熱心に脱帽です。
ドルナーにもそんな効果があるんだぁ。
うちも飲んでるよ。血管拡張で。
ワーファリン今は飲んでないけど、フォンタン後は飲むよね~。
術後しばらくしたらもう少し弱いものに変えれると言われたけど何かなぁ??
でも同じ病院の中でも考え方違うから難しい問題だよね、ワーファリンは。。。
脳梗塞なんて言われるとやっぱり怖いよね。
by: まぁちん * 2008/06/17 14:22 * URL [ 編集 ] | page top
--まぁちんさんへ--

おちびちゃんもドルナー飲んでるんだ~♪
ワーファリンよりすこし弱い薬ってなんだろう?
ぜひそのお薬に切り替わったときに教えてね。
ほんと、ワーファリンに関しては病院とか先生によって方針がちがうし、たぶん患者さんの状態によっても違うんだろうね。
だから「脳梗塞」なんて言われると、けんちゃんの今の状態はもしやそのリスクが高いと思われているってことなのか、それともただ主治医が慎重なだけなのか・・・うーむ。
by: てん * 2008/06/18 01:42 * URL [ 編集 ] | page top
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://hanae7.blog.fc2.com/tb.php/273-d8f1ce0a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。