FC2ブログ
スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top
感染性心内膜炎と虫歯に関すること
2008 / 06 / 24 ( Tue )
心疾患のお子さんをお持ちの方なら、「心臓病の子は虫歯に要注意!」と聞いたことがあると思う。
なぜ虫歯に気をつけないといけないのか?
それは、感染性心内膜炎にかかる恐れがあるから。これにかかるとヘタすると命に関わるから。

感染性心内膜炎(Infective Endocarditis:IE)とは
血液中に紛れ込んだ菌が心内膜や心臓の弁に付着し塊(「ゆうぜい」または「ゆうしゅ」という)ができる疾患。
塊が付着することにより弁が損傷して弁逆流が起きたり、周辺組織が破壊されて心不全を起こしたり、塊がはがれて別の臓器に飛んで塞栓症を起こす恐れがある。
「細菌性心内膜炎」とも呼ばれているが、最近では「感染性心内膜炎」というのが一般的。

原因
出血を伴う歯科治療・外科的処置により、細菌が血液の中に入ることにより発症する。
原因が特定できない場合も多い。
原因が特定できた場合、その半数が歯科治療、特に抜歯によるものとされている。
原因菌は、連鎖球菌・ブドウ球菌・大腸菌・グラム陰性菌・真菌など。

なぜ心疾患の人はかかりやすいのか
心内膜は本来つるんとしていて健康な心臓にはそう簡単に菌が付着したりしない。
しかも、人間の防御機能が働くので血液中に菌が入ったとしても(これは実は日常的にあること)白血球が退治してくれている。
一方、心疾患患者は、病気や手術により心内膜がキズついてることがよくあり、このキズを取っ掛かりにして菌が塊を作ってしまうことがある。
さらに、人工物には菌が付着・繁殖しやすいため、人工弁、人工血管を使用している場合にはさらに注意が必要。
単心室症・大血管転位症・ファロー四徴症などの先天性複雑心奇形は、感染性心内膜炎の「ハイリスク群」に分類されている。

症状
原因不明の熱・倦怠感・頭痛がある場合には疑いアリ。

その他、治療法や詳細についてはこちらぞどうぞ↓
「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン」
http://plaza.umin.ac.jp/~circ/guideline/JCS2003_miyatake_h.pdf(2003年版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_miyatake_d.pdf(2008年改訂版)


原因が特定できた感染性心内膜炎の半数が口からの感染だという。
勘違いされやすいのが、虫歯=感染性心内膜炎だと思われがちな点。
虫歯ができたら即、感染性心内膜炎になるわけではない。
原因菌のトップである連鎖球菌のうち、緑色連鎖球菌が最も多い原因だといわれている。
これは「虫歯菌」ではなくて、口の中にいる「常在菌」で、どんな人の口の中にも存在している。
口の中にはいろんな菌が存在していて(300種類以上住んでいるらしい)、善玉菌もいれば、虫歯や歯周病を引き起こす悪玉菌もいる。
歯の根っこまで達するようなひどい虫歯を放置していて、その虫歯菌が血液中に紛れ込んでしまうということもないわけではないが、普通はそうなる前に痛みがすごくて治療を受けるはずなので稀。

じゃあ何で「虫歯に気をつけろ」と言うのか?
虫歯菌をむやみに増殖させないようにという意味合い、
そしてもうひとつは、虫歯がひどくなって出血を伴うような歯科治療(抜歯や歯神経をいじる処置など)を受けたときに、そのキズ口から菌が血液中に侵入することがあるから、そういった治療を回避するために虫歯にならないようにしましょうということ。
要は「口の中をキレイにしておきましょう」ということなのだ。

つまり、出血を伴わない初期虫歯の治療は普通に受けてもかまわないということ。
もちろん虫歯をつくらないことが一番大切なんだけど、万が一虫歯になってしまった場合には初期のうちに積極的に治療して、虫歯がそれ以上広がらないようにする。
虫歯をしっかり予防できるように、そして虫歯を初期のうちに発見できるように、定期的に歯科検診を受けておくことが望ましい。

もし出血を伴うような処置を受けなければならなくなったときには、事前に歯科医師に感染性心内膜炎のハイリスク群であることを告げ、循環器の主治医にも相談すること。
処置の前後に抗生剤を飲んだり、ワーファリンを一旦やめたりする必要があるので。

ところで、口の中の出血は何も歯科治療だけではない。
ハミガキしていて歯茎から出血することもあれば、食事中に口の中をかんでしまったり、転んで切ってしまったり。乳歯から永久歯の生え変わりのときにも出血することがある。
こういった日常的に起こりうるケース、しかも気をつけろっていっても無理だろというようなこれらのケースは、さほど気にしなくていい。
微量の出血による菌血症(血液に細菌が紛れ込むこと)は普通は白血球が何とかしてくれるから。
ただ、こういったケースで感染性心内膜炎にかかってしまうことも、実はある。
口の中が不潔だったとか、キズが案外深かったとか、出血がなかなか止まらなかったとか、何らかの理由により抵抗力が極端に弱まっていたりとか・・・。
念のために抗生剤を飲んでおいたほうがいいだろうと判断される場合があるので、気になるときは循環器の主治医に相談したほうがいいと思う。

スポンサーサイト
00 : 54 : 44 | 病気の説明 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
<<バスタオルでバスローブ | ホーム | フッ素2回目>>
コメント
--No title--

いつもながら勉強になります!
フッ素ね。うちも定期的に塗ってもらわなくちゃ。
来月お兄ちゃんが定期検診だからついでにsuzunの歯も診てもらうことにするぞ!!兄妹揃ってあごが小さくて歯並び悪い私に似てしまったから(お兄は既にガタガタ)気をつけないと(>_<)
by: sachikun * 2008/06/25 00:23 * URL [ 編集 ] | page top
--sachikunさんへ--

うちの子たちもアゴが小さいの(>_<)
だから、お兄ちゃんはそろそろ矯正を始めることになっているんだ。
歯医者さんとの付き合いは当分続きそうだわ~^^;
by: てん * 2008/06/25 08:02 * URL [ 編集 ] | page top
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://hanae7.blog.fc2.com/tb.php/277-b9336e93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。