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ハートキッズセミナー「フォンタンと運動」
2010 / 08 / 30 ( Mon )
2年前にも一度参加して、お兄ちゃんが張り切ってブタの心臓手術体験をした(そもときの記事はコチラ)ハートキッズセミナー(心臓手術展示会)がまた病院で開催され、けんちゃんと三男を連れて行ってきた。
今回はいままでとはちがい、「フォンタンと運動」というテーマにしぼって参加者もフォンタン術後の子どもとその家族40組限定で行われた。

なぜか朝からけんちゃんがとても張り切っていて「早く行こうよ!」と言うものだから、開始時刻の1時間以上前に病院に到着^^;
総合受付ロビーでお昼ご飯を食べながら時間をつぶしていたら、通りかかった執刀医のA医師が声をかけてくださったり、看護師さんに「もう来たの?早すぎない?」と笑われたり。
大勢の患者の中のひとりなのに、よく覚えてくれているな~といつもながら感心&感謝。

セミナーの前半は、A医師による「フォンタン循環とは」・循環器内科M医師による「フォンタンと運動」の講演。

A医師は、今までけんちゃんの手術のときなどに話しをさせてもらう中で、私の知りたいことをいつも的確な一言でズバリ答えてくれたから「この先生、一体どんだけ頭がいいんだろう!?」と思っていたが、この講演での話もとてもわかりやすくておもしろかった。

42年前に初めてフォンタン手術を成功させたフォンタン先生は現在81歳でまだ生きているとか
最初にTCPCを発表したデレバール先生は、BTシャント手術(けんちゃんの1回目の手術)は人工血管を用いてやったほうがいいということを証明した人だとか
そのデレバール先生が提唱するヒューマンエラー防止策に関することだとか
(興味のある方は「英国の心臓外科医 de Leval の医療改革の夢」という論文をネット検索して読んでみてくださいませ。うまくリンクできなかった・・・)

そういう脱線ぎみの話も興味深かったし、肝心のフォンタン循環のことも改めて参考になった。

昔のフォンタン手術→昔の「いきなりTCPC」→現在の「段階的TCPC」と進化するにつれて、フォンタン到達の低年齢化がはかられて早いうちにチアノーゼを解消することができ、成績もよくなってきている。
うちの病院ではこれまでの205例のフォンタン手術のうち、旧来型のフォンタンでは術後1ヶ月以内の死亡率が20%だったのに対し、ここ数年間の121例では術後1ヶ月以内の死亡はゼロ。
心臓の手術というものはだいたい20年ごとに進化しているから、これから先、もっといいフォンタン手術の方法が出てくるかもしれない。

心臓のポンプが1つしかないフォンタン循環では、血液の循環にかなりのエネルギーが必要。
それを補って心臓の負担を減らす役割を果たすのが「筋肉ポンプ」。
静脈には「静脈弁」という弁がついている。
たとえば足の場合だと、足を動かした時に筋肉がその静脈弁を圧迫して血液を心臓のほうへ押し上げて逆流を防いでいる。
だから、フォンタン循環をスムーズにして心臓の負担を減らすためにも筋肉ポンプを鍛えましょう。

というところまでがA医師の話。
恥ずかしながら、この講演を聞くまで静脈に弁があるだなんて知らなかった!
筋肉ポンプに関しては、以前紹介したことのある『心臓病の手引き-ボクのハートは優れもの-』(松岡優編著/徳島出版)でも、第12章-2「頭痛 起立性調節障害」のところに「第二のポンプである筋肉ポンプが弱い時」に頭痛や立ちくらみなどを起こしやすいと書いてあるから「筋肉ポンプ」という言葉は知っていたが、仕組みは全く理解していなかった。
なるほど。

↓こちらのウェブページは下肢静脈瘤に関することだけれど、筋肉ポンプと静脈弁について図でわかりやすく説明してくれているので参考までに
http://ashikenkou.jp/knowledge0102.html


そしてこの筋肉ポンプの話を引き継いでM医師の「フォンタンと運動」の講演。

健康な人の体は、普段生活しているときとスポーツしているときでは肺の圧がちがう。
スポーツをすると肺の圧が自然と下がり、肺に血がたくさんいくようになっている。
これに対してフォンタン循環は、投薬や在宅酸素、血管の拡張手術などを行って常にスポーツをしているぐらいに肺の圧を下げている。

体内の血液の循環は「心臓」「肺」「筋肉」という3つの歯車がうまくかみ合って成り立っているが、フォンタン循環の人は、心臓のポンプが1つであるために「心臓の歯車」はすでにかなりのエネルギーを使って限界に近い状態・「肺の歯車」も常にスポーツをしている状態。
ということは、鍛える余地があるのは「筋肉の歯車」ということになる。

3つの歯車のバランスが大事なので、筋肉ポンプが弱いと心臓にさらに負担がかかることになってしまう。

フォンタン後の子どもが筋肉ポンプを鍛えるのに適しているのは「動的運動」。
動的運動とは、動き回りながら全身の筋肉をゆっくり長く動かす運動のことで、たとえば水泳・ランニング・サッカー・野球など。
フォンタン後の子どもに全面的に水泳を禁止する病院もあるが、水は体の負担が少ないのでバタ足で泳ぐのは実は最適。
ただし潜水は徐脈になるので禁止。(一瞬ドボンともぐる程度ならOK)

運動量の目安は、筋肉痛にならない程度。
本人がつらいと思わない程度。
不整脈のある子は運動に関して主治医によく相談すること。

逆にフォンタン後の子どもが苦手なのが「静的運動」。
静的運動とは、短時間に大きな力を出す運動のことで、徒競争やウエイトリフティングなど。
子供は突然全速力で駆けだすことがあるが、そういうときにフォンタンっ子がお友達やきょうだいに追いつけないのは仕方のないこと。

運動が得意でない子、キライな子でも筋肉ポンプは鍛えておいたほうがいい。
心疾患で運動をほとんどせずに成人すると、20代30代になってから朝なかなか起きられないとか、少し動くとすぐにしんどくなるとか、頭痛がするといった症状が出る人が多い。
将来のつらい症状の出現を防ぐためにも親子でウォーキングをするなどして本人がつらいと思わない範囲で体を動かす工夫をしてほしい。

6、7歳になれば運動負荷テストが受けられるので、どの程度の運動が可能かを検査してみるのもいいと思う。

というような内容だった。
(三男を抱っこしながら懸命にとったぐちゃぐちゃなメモを頼りにまとめたので、間違っている箇所があるかも・・・)

講演のあと行われたエクサイズは年齢別にクラスをわけてやったのだけれど
けんちゃん所属の3~6歳グループは、私のちょっとしたヘマでけんちゃんがすねて私の膝に座ったまま動こうとしないし、そうかと思えばストローを使う遊びで急に張り切って突進していったり・・・周りの同じような月例のお友達たちも「君ら自由すぎやしないか?」な状態で、わざわざ大阪からやってきてくれたヨガの先生に申し訳なかった^^;
あ、もちろんきちんとやっている感心なお友達もたくさんいました。
何にせよ、みんな元気そうで何より。

今回集まった子はみんなフォンタン仲間なんだよね。すごいなー。
2年ぶりぐらいに会えたお友達もいて嬉しかった。
エクササイズ後は人が行ったり来たりあちこち混雑していて、声をかけそびれてしまった方、話しが中途半端なままさよならを言えずに別れた方もいて、失礼しました。
またコメント、メールくださいませ♪


今回、子供たちの絵や作品の展示もするので持ってきてくださいと言われていたから、けんちゃんが描いた絵を持参した。
絵はもちろん電車!
青いクレヨンで「南海ラピート」を描いた。
私が手を貸したら意味がないから本人の好きなように描かせた結果「こんな絵で大丈夫か~!?」な残念な絵だったのだけど、お世辞だろうけどみなさんに褒めてもらえて、おまけに看護師さんからお礼にということでプーさんの絆創膏までもらえて、けんちゃんにとってはちょっと自信になったようだ。
ただ、絆創膏の箱をお菓子の箱だと勘違いしたけんちゃんは「これ食べられるの?」と看護師さんに聞いていた(笑)




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コメント
--会えてよかったですー!--

日曜日は会えてよかったですー!!

しかーしエクササイズは。。。涙
けろっぴグループのみなさま、先生には大変ご迷惑をおかけしちゃって。。。申し訳ないです。。。
怒ったら泣いてもっっと大惨事になるのでどうしようもなく。。。自由でした。すみません
ちょうど保育園でのお昼寝の時間とぶつかっちゃったのが敗因だなー


息子はいまだに”東急のけんちゃんといつ遊ぶの?いつ?ねぇいつ??”とせがまれております。
よかったら今度遊んでください♪

そうそう!!
息子が、”スーパービュー踊り子”と答えたときのけんちゃんの顔がね、
目がキラーーンと輝いてサイコーにカワイイ笑顔でしたよ (*^▽^*) 
こっちがキューン♪としちゃいました
by: チョコ * 2010/09/01 22:35 * URL [ 編集 ] | page top
--チョコさんへ--

久々に会えてよかったよ~♪
エクササイズは、後ろの列はちょっと自由すぎたよね^^;
前列の子たちがたまたま(?)優秀だったからよかったけど。

電車トークには確実に食いつくわよ(笑)
ほーんと、一度病院じゃないところでゆっくり遊びたいよー!!
by: てん * 2010/09/02 00:22 * URL [ 編集 ] | page top
--No title--

お久しぶりです。

ハートキッズセミナーには、1度家族全員で参加したことはあるけれど(もちろんお兄ちゃんたちはブタの心臓手術、やりました。しかも、A先生の指導で!(^^)!)・・・。
今回は少し趣向が違ったのねぇ、ウチも行きたかったー!
このところ調子がよくて、3か月に一度の通院なので、情報に疎くなってました(涙)。

てんさん、今回も為になる情報をありがとう。
私からしたら、A先生はもちろんだけど、てんさんも相当頭のいい方に思えます。
複雑な内容もわかりやすくまとめてくれるし・・・なによりこの量の情報を、4人の子供たちを抱えながら(内、1人は乳児だし;)ササッとアップしてくれてるんだもの。普通できないよ~!?

そ・し・て
今日はけんちゃんの4歳のお誕生日だね!おめでとう!!
すっかりお兄さん顔になったけんちゃん、お写真見るのが楽しみです。
また会う機会があったら、ウチのケンとも一緒に遊んでやってね~♪
by: 4KENmam * 2010/09/02 16:15 * URL [ 編集 ] | page top
--4Kenmamさんへ--

ありがとう!覚えていてくれただなんて!!
おかげさまで今日、4歳のお誕生日を迎えたよ♪

ハートキッズセミナーは私も守る会の会報誌での開催情報を見なければ知らないままだったと思う。
今回は規模が小さくて、けんちゃんぐらいの子の家族はブタの心臓手術体験はできなかったの。
だからうちはお兄ちゃんたちを連れて行かなくて正解だったわ。

また外来でバッタリ会えますように☆
by: てん * 2010/09/03 00:04 * URL [ 編集 ] | page top
--No title--

とても勉強になりました。
晃希は、動く事が好きなのに、あまり運動させられない…って思っていたので、
「動的運動」の事 聞けて良かったです。

フォンタン 今年中に出来そうです。
けんちゃん、目標にしてがんばってきますね。
by: こうきママ * 2010/09/07 23:51 * URL [ 編集 ] | page top
--こうきママさんへ--

けんちゃんも体を動かすのが大好きなんだけど(なぜこういう子にかぎってそうなんだろうね!?)私もなるべく家でおとなしくしている系のものに興味を向かせていったほうがいいと思っていたの。
それがこの講演で、無理のない程度に体を動かすのはいいことなんだとわかってよかった♪

いつもブログこっそり拝見してます^^
フォンタンに向けてがんばって~!
by: てん * 2010/09/08 09:12 * URL [ 編集 ] | page top
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