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D-ダイマーについて
2013 / 07 / 16 ( Tue )
D-ダイマーについて

人間は体のどこかで出血すると血小板が集まって固まり、さらにフィブリンがその隙間をうめて破れた血管をふさいで止血するという「止血のメカニズム」がある。
でも、この止血のためにできた血小板とフィブリンのかたまりをそのままにしておくとそれが血栓となってしまうため、次にこのかたまりを溶かす作用が働く。
これを「線溶現象(フィブリン溶解現象)」といい、そのときに出る物質を「FDP(フィブリン分解産物」という。
「D-ダイマー」とは、このFDPのひとつ。

血液検査項目の「FDP」「D-ダイマー」の値が高いということは「血栓を盛んに溶かしている」ことを示している。
つまり、値が高いほど体内に血栓がたくさん出来ていることを示している。
特に静脈血栓症の可能性が一番に考えられ、ほかにはがん、重度の感染症、妊娠中毒症などの病気も疑われる。

正常値は1.0μg/ml未満。

けんちゃんは先日の外来での血液検査で、このD-ダイマーの値が0.8だった。
上限に近い数値。
今回はこの検査の2週間前に巨大たんこぶができていたので、そのせいで「固める&溶かす」という働きが活発な状態が続いていたと考えられる。
もうひとつは、ワーファリンの効き具合を示すPT-INRの値が2.24と、ちょっと高かったこと。
(けんちゃんの場合の理想の値は1.8~2.0)
PT-INRが高いのは、出血傾向が強まっていることを示している。
一般的にはここで「ワーファリンの服用量を少し減らしてみましょうか」となるところ。(特に巨大たんこぶを作った直後だし)
でも!
主治医の I 医師は、過去のPT-INR値の推移とD-ダイマー値の推移をPC画面で見せてくれて
けんちゃんの場合、PT-INRが上昇するとD-ダイマーも必ず上昇するんです。
『出血傾向が強まるなら体のどこかで常に凝固・線溶現象が起きていてもおかしくないんだから当然でしょう』と考えがちだけど、実は不思議なことにワーファリンを飲んでいるフォンタンっ子は、このD-ダイマーの値が常に判で押したように0.5から動かない子が多いんです。
PT-INRが上昇してもD-ダイマーは常に一定というね。
それはつまり、本来持っているはずの出血を止めようとする治癒能力が損なわれているということ。
それに対し、けんちゃんのようにPT-INRが上昇したり、ちょっと大きなケガをしたときにきちんとD-ダイマーが上昇するというのは、自分で出血を止めようとする治癒能力が高いっていうことなんです。
だからこれはフォンタンっ子にしては上出来。
とってもいいことです


今まで特に気にしたこともなく、何か特別なことをやっていたりするわけでもないから、本当にたまたまけんちゃんがそういう体質なだけってことなんだろうけど、「とってもいいこと」と言われると、すごく褒めてもらった気がしてうれしいね(笑)

そういう自然治癒力がある子だから、ワーファリンの効き具合が多少強くても自力で止められるだろうということで、今回はワーファリンの量の変更はしないことになったというわけ。

ワーファリンコントロールは、単純にPT-INRの値だけで決めているのではなく、D-ダイマー値や、それまでの推移などをよく見ながら判断してくれているのだなと、またひとつ勉強になった。

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14 : 00 : 02 | 検査のこと | トラックバック(0) | コメント(8) | page top
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コメント
--No title--

いいことだなんて言われると嬉しいですよね(^-^)うちも今日外来でエコーの結果を上出来と誉められ嬉しかったです♪

そしてまたまた相談です……いつもすみません(T-T)…

身体障害者手帳のことですが
息子の担当医が3級相当と言ったのは以前お話ししましたが担当医以外の循環医が息子は一級相当だから手帳は一級でとれるよと話してくれました。

今日外来で担当医に意見書を書いてもらうため、一級なのか3級なのかを尋ねてみたところ、担当医は寝たきりだったり本当に大変な子に一級はある、手帳を持つことでメリットデメリットがあるから注意してほしいと話をされ、私も安易に等級を気にしすぎてたのかなと反省しました。
同じ病院で医者によって書き方が違うのはよくあることなんでしょうか?

いつも質問、すみません(T-T)…


by: しゃぁい * 2013/07/16 20:08 * URL [ 編集 ] | page top
--しゃぁいさんへ--

外来お疲れ様でした♪

そうなんですよ。
同じ病院の同じ診療科でも、先生によって意見がバラバラなのはよくあることなんです。
前の病院はそうだったので、似たような病態でも主治医によって持っている手帳の等級がバラバラでした(-_-;)
うちが今かかっている病院のように「フォンタンは根治ではない。だから1級に相当する」と意思統一している病院のほうが少ないと思います。

こちらからしてみると、書いた医師のちがいで等級がかわるって、なーんか腑に落ちないですよね。
by: てん * 2013/07/17 00:31 * URL [ 編集 ] | page top
--No title--

こんばんは☆

あのあと展開がありました!
今日担当医から電話があり、息子は一級相当になったようです!
しかも担当医だけがフォンタン子に意見書を書いてなかったようで
『僕の担当の子、みんなに電話して伝えてる』との展開。
半年前から話してたので
お母ちゃん、ごめんねーって謝られてました(^-^

言ってみて良かったです♪
ありがとうございました(^-^)
by: しゃぁい * 2013/07/17 23:33 * URL [ 編集 ] | page top
--しゃぁいさんへ--

あら~、よかったですねー!!
きっと、しゃぁいさんがあれこれ聞いたのをきっかけに先生たちの間で意見書のことが話題になったのでしょうね。
ほんと、言ってみるものですね♪
by: てん * 2013/07/18 00:20 * URL [ 編集 ] | page top
--よかったですね!--

もし私が同じ話を先生から聞いても、「なんか褒められた??へへへ」と、なんとなく良かったイメージだけ残って終わりになりそうですが、てんさんの説明はほんっとうに分かりやすくて「なるほど!」と思います。勉強になります!
by: LIC * 2013/07/22 16:42 * URL [ 編集 ] | page top
--LICさんへ--

ご無沙汰してます!お元気ですかー?
こちらは連日の猛暑で、もうクーラーをつけっぱなしです^^;

病院をかわって新しい主治医になってから、以前とは違う目線のお話をいろいろ聞けるので、積極的に質問するようにしています♪
by: てん * 2013/07/22 21:59 * URL [ 編集 ] | page top
--こんにちは。--

けんちゃんは数値がいいようでよかったですね!夏休みに入りいかがですか?

シナジスのこと詳しく教えていただきありがとうございました。先日外来でカテの結果グレンはもう少し先にして在宅酸素をすることになりました。まだ肺動脈圧が高いそうです。ちょっと不安になってきました。。。

しかも酸素を導入するにあたり?また来週から検査入院です。酸素を始めるのに入院する必要ってあるんでしょうか??
入院中に業者が自宅に酸素を設置するそうです。

手術が先になったので予防接種を進めていきたいと思います!

てんさんもけんちゃんも体に気をつけて楽しい夏休みを過ごして下さいね!

by: ミー * 2013/07/24 14:43 * URL [ 編集 ] | page top
--ミーさんへ--

酸素の流量でサチュレーションがどの程度変化するのかを確認するんですかね??
酸素で数値が改善しますように☆
そうですね!
このおかげで心おきなく予防接種が進められる!と前向きにとらえて頑張ってください。

お互い楽しい夏休みにしましょうね♪
by: てん * 2013/07/25 01:36 * URL [ 編集 ] | page top
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