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一酸化窒素吸入療法
2006 / 12 / 16 ( Sat )
一酸化窒素吸入療法とは、肺の動脈を拡張する目的で行われる治療法。
肺の循環が悪く、人工呼吸器等による集中治療でも改善が見られない場合に、救急救命療法として行われている。

心臓血管外科領域では、術後の肺高血圧症や術後の呼吸不全の治療だけでなくさまざまな病態に対して一酸化窒素吸入療法がきわめて有効な場合が多い。
その一方で、肺循環不全の患者全てに有効であるわけではない。


【一酸化窒素吸入療法の特徴】
一酸化窒素(NO)は気体のため、換気のよい肺胞の血管を拡張する。
これがほかの血管拡張剤との大きなちがいで、全身の血管に作用してしまう血管拡張剤に対し、NOは肺にのみ作用する。
つまり、全身の血圧を下げることなく肺動脈圧のみを下げることが可能

気道から肺に直接到達するため即効性のある療法。

肺の動脈を拡張して肺循環をスムーズにすることによって血中酸素濃度が改善される。


【副作用】
メトヘモグロビン血症(血中のメトヘモグロビンが増加すると低酸素血症や循環器不全を悪化させるおそれがある  詳しくはこちら→click!
二酸化窒素の発生(体内の水分と反応して肺水腫の原因となるおそれがある)

通常の吸入濃度では重篤な副作用が起こる可能性は非常に少ないとされている。
NOは血管内に入ると直ちにヘモグロビンと反応して不活化されるため、他の臓器への影響がない。
吸入酸素との結合による二酸化窒素の発生も微量で、人体への影響はほとんど無い。

一酸化窒素(NO)とは、窒素酸化物のひとつ。
窒素酸化物といえば、光化学スモッグのノックス(NOx)が有名。
「NO=毒ガス」というイメージがあるのもこのためだが、この療法に用いる微量濃度では毒性は無いに等しい。


【吸入方法】
基本的には、人工呼吸器の供給ガスにNOを混入する方法(プレミキシング方式)と人工呼吸器の吸気回路の途中につけて吸入する方法(サイドストリーム方式)の2つの方法が主に用いられている。
(けんちゃんの場合は後者)

一酸化窒素吸入療法において最も危惧される二酸化窒素の発生を抑えるために、NOの濃度は40ppm以下が薦められている。
アメリカのOSHA基準に準拠すれば、吸気中の二酸化窒素濃度を2ppm以下に抑えなければならない。

通常は20ppmで効果を判定し、徐々に濃度を下げていくという手法が用いられている。
急激にNOの吸入をストップすると肺血管抵抗が増加したり低酸素血症を引き起こす恐れがある(リバウンド現象)。
これを予防するために、NOの濃度を小さい下げ幅で徐々に下げ、低い濃度から吸入を中止する、中止する際には一時的に吸入酸素濃度を上げるなどの対処が必要。
痰の吸引作業のためにNO投与を一時的に中断する場合にも起こりうるので注意が必要。

吸入濃度と有害物質を機器で持続的に測定・監視し、改善が見られた場合には速やかに吸入濃度を減らし中止する。


【一酸化窒素吸入療法の歴史】
1980年に発見された「血流調整因子」である「EDRF(endothelium derived relaxing factor:内皮細胞由来弛緩因子)」の主要物質が一酸化窒素(NO:nitric oxide)であることが判明したのが1987年。
それを機に、生体内のさまざまな部分でNOが重要であることが急速に明らかにされてきた。
1991年に肺高血圧のヒツジを対象とした実験でNO吸入が選択的に肺血管を拡張する作用のあることが証明され、NOを治療に利用する「一酸化窒素吸入療法」の臨床応用が開始された。
国内でも1993年頃から各施設で臨床応用が試みられてきた。

日本では医療用ガスとして認められていないため、保険外の自費治療となる。
(お世話になっている病院は「3万円」と言われました。
すぐにやめても、ずっと使い続けても、量にかかわらず1回3万円とのこと)


けんちゃんの場合
2006.12.13 18:00から 20ppm 吸入開始
2006.12.14  9:00から 15ppm に減らす
        12:00から 10ppm に減らす
2006.12.15  9:00から 2ppm に減らす
        13:00から吸入中止 
副作用はありませんでした。


参考資料:『一酸化窒素吸入療法』公文啓二編著 メディカルレビュー社
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by: * 2015/05/06 08:34 * [ 編集 ] | page top
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