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ICU症候群
2006 / 12 / 20 ( Wed )
生後3か月と18日目。グレン手術後7日目。

ラシックス(利尿剤)とミリスロール(血管拡張剤)が取れて、点滴はヘパリン(血液凝固防止剤)とプレセデックス(鎮静剤)のみになった。
でも、ミルクはまだ1日300ml・・・

そして今日、術後はじめて笑ってくれた!
今まで鎮静剤で「酩酊状態」だったことに加え、ICUにいた影響で、抱っこしてあやしても表情がほとんどなかった。
いわゆる「ICU症候群」ってやつだったのかな。

ICU症候群とは、ICUで外界と切り離され、様々な制約を受け、体の自由もきかず、苦痛を伴う処置をされることにより、精神的に不安定になること。
夜間でも完全に暗くならず看護師や医師が行きかう室内や、単純な機械音を24時間聞かされる影響で時間の感覚を失うことも多い。
この症状は手術後ICUに入院中の患者に多いことからこの名前がついたらしい。


けんちゃんがお世話になっている病院は、面会時間が22時までだが(夜間の親の付き添いは原則なし)、BTシャント手術直後、家族仮眠室に泊まったときは特別に夜中の面会を許してもらっていた。
午前1時に面会のためにICUに入ったとき、照明は半分消されていたけれど、それでもまだ十分明るかったし(そうじゃないと処置できないから)、医師もまだかなりの人数いて、エコーをしていたり処置していたりと慌しく動き回っていた。
そして、人工呼吸器の「シュコー プシュッ」という音やモニターの「ピッピッピッ」という音だけが響いていた。
あちこちのベッドでモニターの警報音が鳴ることもしょっちゅうだし。
ICUの性質上それは仕方のないことだけれど、もし私自身が患者としてこの状況におかれたらどうなるだろう・・・私も間違いなく精神的に不安定になるし不眠にもなるだろう。

まだ3ヶ月の赤ちゃんですら、その症状が出てしまうのだ。
よく頑張ったね。
けんちゃんの笑顔を見て、早く自宅に連れて帰りたいと強く思った。
退院したらたくさん抱っこして、思う存分おっぱいを飲ませてあげたい。

【ICU症候群に関する覚書】
参考文献として、『心臓外科エキスパートナーシング 改訂第3版』(龍野勝彦著 南江堂)をもとに
こちらの本では大人のICU症候群について触れてあるのだけど、なるほど!と参考になることがたくさんあったので、ここに書き留めておこうと思う(著作権法違反にならない程度で^^;)

<ICU症候群の症状>
・不眠・不安を強く訴える
・意味不明または同じ内容の言葉をくり返し言う
・医療・看護を拒否する
・呼びかけや刺激に反応しない
・暴れる、または体を硬直させる
・点滴経路やドレーン、気管チューブを引き抜く
・ベッドから降りようとする
・看護師・医療従事者に暴力を振るう

これらの症状は、ICUにおける種々のストレスに対して、患者の精神脳機能の適応限界を超えたために生じたもので、恐怖からの逃避の行動である。

・ICUで患者が苦痛に思うこと
「昼夜の区別がつかない」30%
「呼吸管理」15%
「医療者の談笑・笑い声」15%
「何をされているかわからない不安」10%
「医療者が頻回に黙って手足をさわる」10%
「監視されている」10%
「子供の泣き声、警報、ラジオの音」5%
「その他」5%

いったん発症した後の本症候群の治療はきわめて困難。
安全確保のため鎮静剤の増量を余儀なくされる場合が多いが、これにより手術の回復の遅れや新たな合併症の恐れを有するというジレンマがある。
多くの場合、丁寧な看護を継続しつつ、原疾患の回復を待つことが大切で、医療スタッフの根気よい献身的対応にかかっているといえる。
ICU症候群は、発症してから看護・治療するのではなく、あらかじめきめ細かい予防策を講じることが重要。(引用おわり)

たしかに、ICUはベッドの配置などがものすごくオープンとなっていて、隣のベッドの患者さんの関することを話している医師の声や、電話のやりとりも丸聞こえ。
ヘタすると、オペ室に移動できないままお隣のベッドでいきなり緊急オペが始まることもあるし(この場合はたいてい、周辺ベッドの面会者は「あとでお呼びしますので」といって追い出される)
もうほんとにドキドキハラハラで、ただ面会に来ているだけでも落ち着かないし怖い・・・
そして、医師や看護師の談笑。
これ、たしかに腹立つね、言われてみれば!
けんちゃんがICUにいたときもあったなぁ。
看護師さんたちの大爆笑が休憩室から聞こえてきたり、医師たちが明らかに仕事とは関係ない話でこづきあって笑っていたり・・・
逆にそれで場が和むこともあるんだけどね、切羽詰っている状況だと「こっちがこんなに大変なのに、おまえらヤケに楽しそうじゃないか」とひがんでしまうものなのですよ。
医療従事者のみなさま、もしこの記事を読むことがあったら肝に銘じましょうね。
ICU症候群の予防には、患者の立場に立ったきめの細かいケアと十分な説明が必要なのだと思いました。
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10 : 28 : 04 | 闘病&成長記録 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top
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コメント
--ICU症候群--

現在私の母ちゃんが
心臓の手術後"ICU症候群"になってます。麻酔から醒めるのも遅くて、もうろうとしている状態で…最初手術の影響でボケているのか?と思ってました。ベッドに縛られている状態なので、"この時計外して…"と騒いだり、"このジャンパー外して…"と言ったりなど、大変でした。かわいそうで涙があふれて、まさか、このまま私たちを忘れてしまうのか?と思うとまた、涙でいっぱい…主治医に会って話が聞けるまでは、"母ちゃん!何でこんな姿になったの?・母ちゃん頑張ってね!って手を振り送り出したでしょ!"と思ってました。主治医の話しでは、一時的な事なので、どんどん声かけしてあげて、と言われ少しは、安心しました。まだ、意識がもうろうとしている状態ですが…
by: あいここ * 2010/01/18 19:49 * URL [ 編集 ] | page top
--あいここさんへ--

お母様はもちろんのこと、ご家族の皆様もお辛いと思います。
普段と変わらない態度でたくさんお話ししてあげてください。
日に日に回復されていきますように。
by: てん * 2010/01/19 01:02 * URL [ 編集 ] | page top
--ICU症候群--

母ちゃんが一般病棟へ移ったよ!
でも、まだまだ"変"です。大声を出したり"○×◇を呼んで"と言ったりで…
看護師さんも大変だと思ったのか、
「誰か付き添いいませんか?」と聞かれ、思わず泣いてしまいました。本当に意識は、戻るのか?と思ってしまいます?
by: あいここ * 2010/01/19 18:49 * URL [ 編集 ] | page top
--あいここさんへ--

一般病棟に移ることができたんですね!それだけ体が回復しているってことですから、よかったですね~。
不安ととまどいの連続であいここさんもお疲れでしょうね。
うまく息抜きしながら頑張ってください。
by: てん * 2010/01/20 01:25 * URL [ 編集 ] | page top
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